中国艦船、自衛隊機に尖閣付近の空域から退去するよう警告

中国艦船、自衛隊機に尖閣付近の空域から退去するよう警告
北京 


中国海警局の船舶が先月、東シナ海の日本が管理し、中国が領有権を主張する尖閣諸島の上空およびその周辺の空域を離れるよう、日本の自衛隊機に警告を発し始めたと関係筋が土曜日に明らかにした。 


無線通信による警告は、自衛隊機が中国で釣魚島と呼ばれる島々周辺の中国領空を侵犯する可能性があるとの中国政府の主張に基づいており、1月以来数回行われている、と関係者らは述べた。 


同関係者らは、日本政府がこの主張に反論し、二国間関係をこれ以上傷つけないよう明らかに努力してこの動きを公に発表することなく、外交ルートを通じて中国政府にそのような警告は「全く受け入れられない」と伝えたと述べた。




この事態は、中国の習近平国家主席が11月に上海にある中国海警局の東シナ海地域の司令部を異例に訪問した際に、これらの島々に対する中国政府の主権主張の強化を求めた後に起こった。 


過去には中国軍艦艇が日本の海上自衛隊機に尖閣周辺の空域から退去するよう促したことがある。 日本政府関係者は、定期的に諸島周辺を航行している中国海警局の船が日本の領空で自衛隊機にこのような警告を発するのは初めてだと述べた。 


尖閣近海への船舶の派遣や海域での日本漁船の追跡などを頻繁に行っている中国海警局の任務に、警報発令が新たに加わった可能性がある。




関係筋によると、習主席は11月29日の訪問中、中国が尖閣諸島の主権を守る努力を「絶えず強化する」必要性を指摘した。




その後、海上保安庁は、2024年まで毎日船舶を島の近くに留置し、必要に応じて海域で日本漁船の検査を行う計画を策定した。 


2023年、尖閣諸島付近で中国船が目撃された日数は352日で、日本が2012年に尖閣諸島を国家管理下に置いて以来、過去最高を記録した。




関係者によると、日本の領海外の接続水域を航行中に自衛隊機に警告を発した中国海警局の船舶の中には、射程約十キロの76ミリ速射砲を搭載した船舶も含まれていた。




尖閣諸島を巡る争いは、アジアの隣国両国間の長年にわたる緊張の原因となっている。  2012年に状況が激化して以来、中国海警局の船舶が同諸島付近の日本の領海に繰り返し侵入している。